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給与はどうなっている?

サービス提供責任者の給与事情

気になる給与事情

サービス提供責任者の気になる給与事情を紹介します。ここで紹介するのは、「令和2年度介護労働実態調査結果」に基づいた数字です。サービス提供責任者の仕事に興味のある人は参考にしてください。

月給・賞与・年収

まず、平均月給は約26万円です。一般的な介護職員の平均月給よりも高い給与水準となっています。次に賞与ですが、令和2年度の段階ではサービス提供責任者全体の75%以上に対して賞与が支給されていました。その上で平均金額は約65万円で、平均月給が約26万円であることを考慮すると、月給の約2.5ヵ月分が支給されている計算になります。
続いて平均年収です。上記の月給や賞与を踏まえた上での平均年収は約376万円です。なお、年収は月給と賞与の合計額なので、月給だけでは判断できません。そのため、サービス提供責任者の求人を探す際には賞与の有無や年収額を事前に確認しておきましょう。

アルバイト・パートの場合

上記で紹介した給与は正規雇用の場合です。サービス提供責任者はアルバイト・パートで勤務することも可能なので、ここではその場合の給与を紹介します。アルバイト・パートで勤務する場合、平均時給は約1,140円です。日給制の場合、平均日給は約9,000円です。アルバイト・パートでの勤務を希望する人はこちらの数字を参考にして求人を探してください。

他の福祉関連職との比較

サービス提供責任者の給与と、他の福祉関連職の給与を比較してみましょう。まず、一般の訪問介護職員の場合、平均月給はサービス提供責任者よりも約4万円低くなります。サービス提供責任者は職員に指示を出し、全体を取りまとめる役職なので、一般の訪問介護職員よりは給与が高くなっています。
一方、利用者に提供するケアの根本的な方針を決めるケアプランの作成を行うケアマネジャーと比較した場合、サービス提供責任者よりもケアマネジャーの方が3~4万円ほど給与が高くなります。訪問介護計画書はケアプランを基に作成されるため、ケアマネジャーはサービス提供責任者の上位職といえます。また、ケアマネジャーになるためには国家資格の取得や一定期間以上の実務経験が必要であり、任用条件も厳しいです。福祉関連職の中でも特に豊富な経験と専門知識が求められる役職のため、サービス提供責任者よりも給与が高くなります。

日本全体との比較

なお、日本全体の平均年収は約433万円です。そのため、サービス提供責任者の年収は日本全体の平均を下回ることになります。とはいえ、近年は福祉業界全体の処遇改善が進んでおり、介護サービスの需要は年々高まっています。そのため、今後は待遇がよくなっていくことが予想されます。

介護職でさらなるキャリアアップを望む人へ

キャリアアップを目指す人へ
やりがいを求めるならサービス提供責任者はおすすめ

サービス提供責任者は重要なポジションだからこそ大きなやりがいを得ることができます。様々な経験を積みながらスキルを磨くことができるため、介護業界でステップアップしていきたい人にとって最適な仕事といえます。

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